株と世の中
二十世紀も終わりの頃、日本は猫も杓子も株に明け暮れた時代がありました。
バブルと言われる時代です。当時はNTTの公開株をめがけてほとんどの日本人が奔走しました。
現在では笑い話でしかありませんが、NTTの株を買うとすぐに数百万円儲かると誰もが信じ切っていました。
ご存知の通り、バブルは弾けてしまいましたが、当時が第一期の株の時代でした。
そして現在は第二期の株時代です。
大学生が数億円を儲け、ニートの青年が数百億円を儲けた話が巷に溢れています。
このように書くと「怪しい話」と思うでしょうが、これは真実で、上手に株とつき合うなら儲けることはできます。
「上手に」というのがミソなのですが、このミソをあなたが見つけることができるならあなたも数億円とは言いませんがお金儲けはできます。
株売買を「濡れ手で粟をつかむ」ように表現し、株売買を批判する人がいるのも事実です。
しかし「濡れ手で粟」をつかめるほど株売買は容易ではなく、やはり、勉強と努力は必要です。
ねずみ講やマルチ商法とは異なり違法ではありませんからなんらうしろめたい、悪いことをするわけではありませんので、正々堂々と株に正面から挑みましょう。
株売買をすることは経済や経営の勉強にもなりますので、ビジネス社会を知るためにも是非、挑戦してください。
株の種類
「株は専門用語がたくさんあって近寄りがたい…」
このように思っていませんか?
でも本当は難しくもややこしくもないんです。
それに、「株をやって財産をなくした」という話も聞きます。
でも、基礎勉強さえしてたら株は恐いものではないのです。
まず簡単に種類を説明いたします。
種類といっても分け方がいくつかありますので、まずは取引き方法で分けますと次のようになります。
・上場株新聞の株式欄を開くと一番大きく書いてあるのが上場株です。
証券取引所に上場できるのは信用力が高い企業だけに限られていますので一番リスクが低いと言えます。
現在日本には8つの証券取引所があり大阪・東京・名古屋には1部と2部があります。
2部より1部のほうが上場の審査が厳しくなっています。
・店頭株多くの新興企業が上場しています。
上場市場より審査が緩やかなので企業は最初に店頭市場に登録しそれから上場株を目指すのが一般的です。
店頭といわれる由来は証券会社の店頭で顧客と証券会社が相対売買することからきていますが、今ではほとんどコンピュータ化されています。
・未公開株未公開というわけですから、証券取引所や店頭市場に上場していない株式を指します。
基本的には個人投資家が売買することはできませんので、初心者は上場株から始めたほうが無難です。
未公開株を買って、得をするか損をするかは誰もわからないからです。
株の楽しみ方
ギャンブルを好む気質は人間の本能に近いものがあります。一時のブームはなくなっても宝くじがあれほど売れ、totoのBIGがコンピューターが壊れるほど売れたのもギャンブルに対する人間の好奇心がなせる技です。
専門家の中には「株はギャンブルではない」とのたまう人もいますが、私は「株はギャンブル」だと思っています。
株価が一秒後に上がるか下がるかなんて人間にわかるはずがなく、わかったら人間ではないです。
だいたい一秒後でも未来がわかる人は株などやりません。
このように書くと、私が株に批判的な人間と思うかもしれませんがそうではありません。
あえて言うなら「ギャンブルであるからこそ」株を楽しみましょう、という考えです。
ギャンブルで真っ先に思いつくのは競馬とパチンコです。競馬場にいる人人の群れを見ていますと壮観です。
あの人たちは競馬がギャンブルであることを承知のうえで楽しんでいます。
パチンコの台に向かっている人たちの表情を見ていますと、実に楽しそうです。
もし椅子の下に玉がたくさん積んであろうものならその顔はエビス様の表情になっています。
同じように株もギャンブルとして楽しめばよいのです。
楽しむためには企業の業績や経済状況、政治の動き、そしてそれらの日本だけに限った情報でなく世界の情報を調べることが必要です。
ギャンブルをしながらそれだけの勉強をする機会に接することが株以外であるでしょうか。
株をやって知的好奇心を満たしましょう。
証券会社の選び方
株式売買をするには証券会社に口座を持つ必要がありますが、どの会社を選べばよいのでしょうか。
株売買には大まかにわけて2つの方法があります。
1つは営業員を介して売買する方法で、もう一方はインターネットを利用して自分で株売買をする方法です。
インターネットを介して株売買をする会社をインターネット証券会社と言いますが、インターネットを利用して株売買をするほうが
手数料が安くなっており、その差は数倍にもなっていますが、その理由は簡単で、営業員の人件費です。
自己責任で、全て自分で銘柄選びから売買を行いたい方は、手数料は安いほうが利益が多くなるのは当然ですから、インターネット証券を利用したほうが有利でしょう。
反対に「株について詳しくわからないのでアドバイスを受けながら売買を行いたい」人は営業員を介して売買するほうを選択すれ
ばよいでしょう。そうした方法を勧めている証券会社の大手と言われている証券会社です。しかし、大手の証券会社でさえ最近で
はインターネットを介しての株売買に力を入れてきています。
時代の流れはインターネット証券に向かっているのは間違いありません。
では、インターネット証券会社でどこを選べはよいでしょうか。
手数料はもちろんですが、そのほかに注文のしやすさ、早さ、情報量です。特に「注文のしやすさ」はとても大切です。
株はスピードが勝負ですから「注文のしやすさ」直接損得に響いてくることも考えた上で、証券会社を調べて自分に合った会社を選びましょう。